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ボストンで学ぶ利点 ~アカデミック・ネットワーク

2011年02月11日 06:36

今週撮った、夕暮れのチャールズ川の写真から。川の向こう岸がハーバード大学のメインキャンパスです。川が凍ってその上に雪が積もってます。見るからに寒々しい…ハリーポッター風に何か出てきそうです。
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と思ったら、短パンでジョギングする(たぶん)ハーバードの学生が!
photo (5)
ちなみに気温はマイナス7度、風が強くて体感気温はマイナス19度です。それでも、12月の深夜に全裸でキャンパスを走る伝統を持っている彼らからすると、着てるだけまし、くらいなのかもしれません。

さて、ここまでだと「利点」どころか、誰もボストンになんて留学したくなくなってしまいそうですが、寒さと雪を補って余りある魅力を今回は書きたいと思います。

それは、「ボストンのアカデミック・ネットワーク」です。

ボストンには70を超える大学と、無数の研究機関があります。そして街のサイズがコンパクトで公共交通機関が発達しているので、移動もそれほど大変ではありません。そんな特徴により、自分の大学に留学して学ぶのに加えて、ボストン全体のアカデミックなリソースを有効活用することが可能です。

では、リソースを活用するとは、具体的にどういうことか?私の最近の動きを例としてご紹介します。

まず2月に入って、Asia Business Networking Nightというイベントがありました。これはハーバードビジネススクールと、バブソン大学MBAのアジアビジネスのクラブが共催した、ボストンにあるビジネススクールで学ぶアジア人学生の交流イベントです。MIT、ボストン大学、サフォーク大学、HULT等多くの大学から約100名の参加者があり、情報交換を行いました。
photo (2)
[場所はハーバード大学のイベントルーム]

アジアビジネスクラブ以外でも、MBAの各種クラブ(業界別クラブなど)は、定期的に集まる機会を持っているようです。他校主催のビジネスプランコンペティションなどに参加する学生も珍しくありません。

ボストン日本人研究者交流会という団体のイベントにも、時々参加しています。月例のイベントをはじめ、自分とは異なる様々な分野の専門家の方が、一般向けに分かりやすく発表して下さるのを聞く機会があります。毎回、多くの参加者がいて、イベント後の懇親会で新しい知り合いを見つけることもできます。

それ以外にも、スポットで各種講演を聞くことができます。特にハーバード、MITは、さすがというか、すばらしいスピーカーが講演にやってきます。中には一般参加可能なイベントもあり、私は2月3日のトーマス・フリードマン(『フラット化する世界』の著者)の講演を楽しみにしていたのですが、残念ながら中東情勢が緊迫したことにより、延期になってしまいました。

  

また、今週はボストン開発コミュニティが主催してくださった、世界銀行・Soketで活動されている金平さんの講演にも参加してきました。場所はハーバード・ケネディスクール(HKS:公共政策大学院)です。
photo (3)
[HKSの建物内。左中段に見えるのがJFKの写真や記事]

ほかには、こんないい感じの新年会に参加もしました。それぞれ何かがあってボストンにいる方々なので、興味深い話をたくさん聞けました。(そして寿司が美味しかった)

このように、ボストンでは、本人の意識次第で(←これ大前提)、街全体をリソースとして活用しながら、視野を拡げたり、同じような目的を持って活動している人を見つけることができます。バブソン大学のような小規模校は、小規模ならではの良さもあるのですが、広がりという意味では弱いので、それを補うことができるのは非常にありがたいい環境です。

寒々しい写真が続いたので、最後に夏のボストンの写真を載せておきます。ではまた。
IMG_0038_convert_20101106122606.jpg

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アントレ重視のMBAとは、つまりどういうことか?(その1)

2010年09月24日 08:06

バブソン大学MBAの特徴は、何と言ってもアントレプレナーシップ(起業家精神)の重視にあります。

それはビジネス教育の捉え方に顕著に表れていて、従来のMBAで重視されてきた「マネジメント(Managerial)」スキルに加えて、「起業家的(Entrepreneurial)」な考え方を身につけることが目標となっています。

今月から始まったモジュール1 [1年は4モジュール構成]を例に挙げると、前者に関連した授業として「財務会計」「法律」「コミュニケーション」「倫理」があります。

法律の教科書が「The Entrepreneur's Guide to Business Law」なのはご愛嬌。基本的には一般的なBusiness Lawですが、ベンチャー向けの実用的な記述が豊富です。


後者は、授業としては「Leadership in Dynamic Organization(LDO)」「Creative Management in Dynamic Organization(CMDO)」があります。LDOは、新規事業の立ち上げや、変革期の企業におけるリーダーシップのケーススタディが主で、CMDOは、企業がクリエイティビティを発揮するための考え方・方法について学びます。特にCMDOは、まだまだ発展途上であり、体系化しづらい分野ですが、様々な研究や他分野(人類学等)の手法を取り入れることで、意味のある内容になっていると思います。

また、授業を通じてだけでなく、Creating Projectと言われる、グループで創作活動(音楽、詩、創作ダンス、即興劇等。最後に学年全体の前で発表)を通じて、自分の心地よい領域(Comfort Zone)から勇気を持って飛び出し、チャレンジすることを強制的にやらされる体験できるようになっています。

では、「起業家的(Entrepreneurial)な考え方・行動」とは何でしょうか?いくつか例を挙げます。


・事前にすべてを計画し、管理しようとせず、まず行動してみる。
・リスク(予期せず起こること)を避けるのではなく、それを逆に活用する。
・ゴールありきではなく、存在する資源(人材・ネットワーク・資金・技術等)を活かして何ができるか考える。
・与えられたゴールと条件から最適解を求めるのではなく、自ら未来を創り出す。
・チームメンバーは与えられるのではなく、自らの意思でチームを形成する。
(他にもいろいろあります)


そして、将来の予測が難しくなってきた現代では、このような考え方・行動が起業家だけでなく、様々なビジネスにおいて重要になってきている、という認識に立ってカリキュラムが組まれています。私は、全てではないにせよ、これらの考え方に共感できる部分が多いのですが、恐らく他のMBAとは力点の置き方がかなり違うと思われます。

では、その考え方を、最近ではウェブマネー、過去にも様々なIT関連事業を立ち上げてきた坂本桂一氏の著作『頭のいい人が儲からない理由』の記述(下記の太字)と照らし合わせてみるとどうなるか?

この本では、タイトル通り、いわゆる従来の「頭の良さ」はビジネスの成功には繋がっていない、ということが主張されています。それに勝手にバブソンの教育方針を当てはめて、一言コメントしてみます。(もちろん大学の公式見解ではありません)



「成功か失敗かの鍵は、なにをやるかのWHATではなく、どうやってやるかのHOWにかかっているに決まっている。」
→[Babson]事前の計画に時間とエネルギーを掛け過ぎるな!きりがないから、早めに行動に出て、顧客や市場の反応を見ながら修正していくべき。最初のアイデアが素晴らしいから事業が成功した、というパターンは、ごく一握りなのだから。

「どれだけやったところで事業の成功率はせいぜい二割、この私だって五割がいいところだ。現実というのはつねに動いている。」「変化に弱いというのはビジネスマンとして致命的だ。仏教が諸行無常というように、この世はつねに変化し続けている」
→[Babson]行動に出た後、状況変化に柔軟に対応、さらには状況変化をいかに有利に利用するか、が勝負だ!

「いくら過去の知識を山のようにもっていようが、昔のやり方を正確に真似できようが、そんなもので成功をつかめると思ったら大間違いだ。未来に通用する真理を新たに考え出せる人だけが成功者となれるのである」「成功に必要なのはクリエイティビティであり、イマジネーションであり、考えることであって、調べることでは断じてないのだ」
→[Babson]既存市場での競争ではなく、新たな市場・顧客を創造することを重視。ブルーオーシャンだ!

「じゃあ、教養などいらないじゃないかと思うかもしれないが、そんなことはない。教養があればあるほど、ムダなことをしなくて済むのだ」
→[Babson]MBA一般として、幅広くビジネススキルを身につけることと、たくさんのケーススタディで疑似体験をすることで、将来により良い判断ができるようになるのが一つの目標となっている。起業家も、行動重視とはいえ、実際的なスキルが全然ないと厳しいから、しっかり勉強だ!

「与えられた仕事を処理するのと、自分で仕事を創出するのとでは、商人と小説家のごとく必要な能力が百八十度違うのだ。みんなここを勘違いしてるから、なまじ人より処理能力が高いと、自分でビジネスをやっても成功するんじゃないかと錯覚」
→[Babson]Managerialなスキルと、Entrepreneurialな考え方は全くとは言わないが別物。左脳と右脳という言い方もする。これまでの教育は左脳(論理)偏重だったが、これから真にバリューを生み出せるのは右脳人間だ!

「失敗したらまたやり直せばいいというのが、正しい資本主義の考え方であるのは間違いない。(中略)一流大学から一流企業に入り、順調に出世の階段を上がってきた人ほど、失敗に慣れていない分、失敗を過剰に恐れる傾向にある」
→[Babson]殻を破るんだ!まずはいい歳して創作ダンスからだ!それくらいできなくてどうする!?

「注意深くリスクを取り除いていることが、成功に確実に到達する方法であると信じて疑わない人も少なくない。起業する前に、起業家のための学校に通うのがこのタイプ。たいていは、リスクを取り除く作業で時間とエネルギーを使い果たし、その先に踏み出せないまま終わってしまうことになる」
→[Babson]だからバブソンではチャレンジする人間を生み出す教育をするんだ!

いかがでしたでしょうか?

このような教育がどれくらい有効なのかは、プログラムが開始したばかりなので何とも言えません。2年経った後、あるいはもっと後になって、自分なりに評価したいと思います。

この件については、いずれ、ダニエル・ピンク著『ハイコンセプト ~新しいことを考え出す人の時代』と絡めて、続きを書く予定です。


バブソン大学MBAのプログラムについて、より詳しく知りたい方は大学HPか、日本人向けサイトをご覧ください。

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バブソン大学キャンパス訪問

2010年08月13日 13:48

今年2月にキャンパスビジット兼面接で訪れて以来、半年ぶりにバブソン大学のキャンパスを訪問しました。住居をボストン中心部に近いブルックライン(Brookline)にしたので、ウェルズリー(Wellesley)という郊外の高級住宅地にあるキャンパスまでは車で20分ほどで到着。

前回は雪が積もっていたOlin Hall(MBA用の建物)前の風景も緑の芝生が青々としてます。2月に面接を受けたのは写真中央右下の部屋です。
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建物の中です。夏休み中ですがぱらぱらと学生の姿がありました。コーヒーを買って一休み。
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来週1週間は留学生だけでPre-MBAという準備コースが開催され、私も参加することになっています。大学からの情報が「月曜8:30にOlin Hall集合」しかないので内容はよく分からないのですが…。何はともあれ、いよいよプログラムがスタートします。楽しみです。

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進学先決定 ~バブソン大学MBA

2010年05月16日 13:19

進学先を決めました!バブソン大学の2年制MBAプログラムに入学します。

各MBAスクールはそれぞれ特色を打ち出していますが、バブソン大学はその中でもとりわけ明確な強みを持った大学です。バブソン大学MBAはなんといってもアントレプレナーシップ(起業家教育)への情熱で知られており、それはU.S.NEWS誌の分野別MBAランキングでアントレプレナーシップ部門17年連続No.1に位置付けられていることからも分かります。

私は企業派遣留学なので、アントレに強いバブソンを受験していると知った人から不思議がられることもありましたが、アントレとは単に自分でベンチャービジネスを興すだけではなく、もっと広い意味で、機会を見つけて新しいことに取り組むことを指していることを受験の過程で学びました。企業内で新規事業を興すコーポレート・アントレプレナーシップや、必ずしも事業ではなくとも、変化を生み出すこと、イノベーションを起こすこと。その方法論や実例、そしてスピリットを頭と体で学んできたいと考えています。

■バブソン大学MBAについて、詳しくはこちらをご覧ください。
 バブソン大学在校生の日本向け非公式サイト(充実してます!)
 バブソン大学の公式サイト


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