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なぜ派遣留学生は辞めるのか? ~「破壊的」自己革新@MBA

2011年03月06日 01:37

人気ブロガーの(という枕詞を最近別のところで見たので踏襲)Lilacさんが以前に「じゃあMBAを意味あるものにするには?」というエントリで、自己革新について秀逸な表現をされていたのを、昨日用事があってMITに行った際にふと思い出しました。

クリステンセンの「破壊的イノベーション」と「持続的イノベーション」ではないが、私は自己革新には二種類あると思う。

一つは、英語力を高めるとか、ファイナンスのマスターになるとか、自分の性格とか根本的に変えなくても割と出来る、「持続的」自己革新。もう一つは前のエントリに書いたように、将来自分が達成したいことに比べると、根本的に今の自分を変えないといけない、「破壊的」自己革新
(中略)
まあ、せっかく仕事から離れて、2000万円以上の機会費用を払うことを考えると、じっくり内省し、将来を考える時間があるし、人間関係でも時間の使い方でも色んな実験が出来るので、破壊的に自分を変える目標を含めるのが理想的だと思う。

私の場合も、「起業家的なマインドセットに触れる→その結果として破壊的自己革新」が最も期待できる環境を求めて、進学先を決めました。アントレの場合、知識や技術的な要素と同じかそれ以上に、マインドセットが大事だと思うので。

実際、破壊的自己革新をMBA留学の目的に挙げる人は多い、というか、多かれ少なかれ誰もが「外国の大学で、多様なバックグラウンドを持った同級生や、経験豊富な教授と触れ合うことで、刺激を受けたい」と考えています。

そう考えると、なぜ企業(国費)派遣留学した人が、留学後に退職してしまうことが多いのか、という問題の答えの一つ(他にもある)が見えてきます。

           KI011.jpg

つまり、たとえ留学前は元の組織に戻るつもりだったとしても、留学中に「破壊的」自己革新が起こると、その人の考え方自体が変わってしまい、結果として元の組織とフィットしなくなることが起こり得るということです。自己革新の方向性は必ずしも本人が制御できるものではないので、誰のせいでもありません。楽天の三木谷社長は、ハーバード留学と阪神大震災という2つの経験で破壊的自己革新が起こり、興銀を退職、起業したので、まさにこの例に当てはまります。

一方、派遣企業(国)側は、一般的に「持続的」自己革新を留学生に求めています。通常の業務では身につかないスキルを得て、組織に貢献してくれることが多額の費用をかける目的です。スキル以上の、海外の文化に触れることを期待していたとしても、それは海外の人・組織を「理解すること」であって、留学生の考え方が根底から覆るような事態はあまり想定していません。

そこに決定的なギャップ、もっと言えば、派遣留学制度の根本的な矛盾があり、毎年多くの喜悲劇を生み出しているのだと思います。

(補足)私は企業・国費派遣留学自体を否定しているわけではありません。そのあたりはまた機会があれば。また、この記事は一般論であって、特定の個人に関するものではありませんので、くれぐれも(x2)誤解なきようお願いします。Don't take it personally.

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