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課税すべきはフローか?ストックか?

2011年02月02日 14:33

今回は税制について書いてみます。自分としては当たり前の考え方であることが、世の中では必ずしもそうでないと思うことがあり、自分の頭を整理するためにも文章にしてみたくなったので。

※先に書いておきますが、今日の話は原則論であって、運用面の困難や、例外が必要なケースもあるのは承知しています。そこは制度設計で考慮するとして、それ以前の方向性が今日のポイントであることをご理解ください。

きっかけは、ニュースで個人所得税や子供手当が話題になるときに、決まって「高額所得者」に重い税金を掛けたり、手当の支給対象外にするか否かが話題になることに違和感を感じたことでした。「高額」の定義自体もよく議論の的になり、やれ1000万円だ、1200万円だ、はたまた1500万円、2000万円と、答えの出ない議論が毎度繰り返されます。

誤解を恐れずに言えば、私は高額「所得」者への課税強化には反対です。社会の活力を削ぐからです。

所得というのは「フロー」、つまり毎年いくら収入を得たかというお金の流れです。資本主義社会においては、原則として、世の中への貢献(付加価値)の対価として収入を得ます。つまり、収入を増やそうという行為は、世の中に貢献しようという行為に(本人の意図に関わらず)繋がっています。したがって、所得を増やす意欲を促すことが世の中のためになると言えるのですが、高額所得への課税強化というのは、逆に意欲を減退させてしまいます

今、「世の中」という言い方をしましたが、日本に置き換えることもできます。グローバリゼーションという言葉で表されるように、世界経済全体で発展を競い合っている現代では、日本だけそこから距離を置くことは不可能です。よって、そこで競争力を持つためには、所得を増やす健全な努力を促し、経済の活力を生み出すことが必要です。

話を税に戻しますが、フローへの課税を減らす(増やさない)のであれば、その分はどこから取るべきか?答えは、もちろん「ストック」です。具体的には、相続税・贈与税・固定資産税といった類の税金です。

ストックとは、持っている財産、会計風に言えば資産で、たくさん持っている人は「資産家」と呼ばれます。ストック課税とは、資産を持っていることに対して課す税金です。同様に荒っぽい言い方をすると、こちらの課税を大幅に強化して財源とすべきと考えます。

ストックへの課税を強化するメリットとして、ここでは2つを挙げたいと思います。

①資産の流動化→有効活用

資産に高額の課税をするということは、その資産を使って、税金を払えるだけの収入(付加価値)を生み出せない場合は、それを手放さざるを得ないということを意味します。つまり、資産家がその資産(土地、建物、株式など)を活かせなければ、それを別の活かせる人の手に移すということです。これにより、社会レベルでのROA(総資産利益率)を向上させることができます。税金が金利と同じような役割を果たすということです。

②社会階層の流動化→活力アップ

親がお金持ち→子供もお金持ち、という構図は、社会階層の固定化であり、それ以外の層の意欲を低下させます。真に活力を生み出す社会、かつ機会平等な社会を求めるのであれば、財は一代限りで、自分の生活は自分で築くことを原則とするのが良いはずです。ストック課税強化により、資産が特定の人、または特定の年代の手を離れて循環を始め、チャンスがより平等に訪れるようになります。

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最初に書いたことの繰り返しになりますが、そんなに簡単にいかないことも多々あると思います。それでも、機会平等で活力のある社会を生み出すのに、フローへの課税軽減(個人所得税、法人税減税)、ストックへの課税強化は理にかなっていると思うのですが、いかがでしょうか?

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