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電子書籍リーダー Kindle DXレビュー(後編) ~付属機能、利用環境など

2011年01月27日 08:44

前回に引き続き、Kindle DXのレビューです。(各項目の後の点数は独断の採点結果です。5点満点。米国納税者番号がないので、リンクから売れても紹介料はもらえません。ということで、提灯記事ではありません(笑))


本の価格 3点

細かい価格設定の話は長くなるので別の機会にしますが、新品の紙の本と比べると、数ドル以上安いことが多いようです。本によっては、全く同じ値段のものもあります。一方、Amazonマーケットプレイスの中古本と比べると、送料込でも紙の方が安いこともしばしばです。よって、「本の値段が安いからKindleを買う」という選択は、正解とも不正解とも言えそうです。

また、Amazonは電子書籍のフォーマットを活かした新しい本の形として、旧来の書籍より短く、雑誌記事より長い文章を商品にした「Kindle Singles」というシリーズの販売を始めています。価格は0.99~2.99ドルに設定されています。(今後、成長するか注目しています)

kindle-singles_convert_20110127053219.png
[Kindle Singles]

様々な読み方に耐えられるか 2点

前から順番に読んでいく本に向いています

一方で、レスポンスがそれほど早くないので、斜め読みや、ぺらぺらとめくって興味があるところを読んだり、ページを前後するような読み方には向いていません。

自炊書籍、PDF資料 4点

白黒の場合は、全く問題なく読めます注意すべきは、PDFがカラーの場合で、液晶上では大丈夫だったのが、Kindleでは薄く表示されてしまい、読み辛いことがあります。表示の濃さは変更できないので、スキャン時に要確認です。また、画像でない、文字データとしての日本語は表示できませんので、Word等から直接PDFを作成すると読めない点も要注意です。

※以下、画像はクリックで拡大します。
DSCF2285_convert_20110127073107.jpg
[自炊PDF白黒ページの例:くっきり読みやすいです。ムラはカメラ撮影によるもの]

DSCF2287_convert_20110127073227.jpg
[自炊PDFカラーページの例:階調表示になったことで、全体が薄くなってしまった]

一般的なハードカバーの書籍をPDF化する場合は、Kindle DXの方が画面サイズが大きいので、快適に読めます。表示もなめらかです。ただし、KindleはPDFの余白部分を自動的に除外してページを表示するので、奇数ページだけページの端に見出しやページ番号が印刷されている場合などは、余白の大きさが異なってしまうため、奇数ページと偶数ページで文字の大きさが変わってしまうこともあります。

一方、元原稿がA4サイズの場合は、文字サイズや表・グラフ・写真が小さいと「なんとか読める」レベルになってしまいます。少し見るくらいなら大丈夫なことが多いですが、それ以上の用途は厳しそうです。

DSCF2282_convert_20110127073604.jpg
[レターサイズ(ほぼA4)の図表入り資料を表示した例]

ファイルサイズが大きいためか、ページめくりのレスポンスが、電子書籍と比べると若干遅くなりますが、気になるほどではないと思います。また、Kindle DXのコンテンツ保存領域=約3.3GBに対し、私の持っている自炊本は白黒で約20MB、カラーで約100MBなので、入れておける冊数もある程度制限されます。(Amazonのサイトでは、電子書籍だけなら3500冊保存可となっています)

当り前かもしれませんが、自炊書籍の場合は、英英辞典や検索、マーカー、コメント機能等は使えません。ページを指定して飛ぶことはできます。

日本語環境 ×

本のタイトル、本の中身共に、日本語は使えません。アルファベットのみ使用可能です。自炊書籍は、格納する時に英語でファイル名をつけておくことになります。

引用 ×

これは私も切実に困る部分なのですが、Kindleの電子書籍にはページ番号がありません。独自の表示で、自分が本全体のどの辺りの地点にいるかが分かるだけです。

つまり、論文やレポートを書くための文献を電子書籍で買ってしまうと、引用箇所を示せないことになり、結局、紙の本を買い直すか、図書館で同じ本を探すことになってしまいます。ここはぜひ改善してほしい部分です。

英英辞典 3点

カーソルを単語に持ってくると、画面下部に英英辞典の意味が表示されます。便利な機能なのですが、いかんせんカーソルの操作性が悪いので、使うのが面倒です。iPad/iPhone版Kindleだと使い易いのかもしれませんね。。

アンダーライン、メモ、ブックマーク 1点

アンダーラインとメモも、カーソルの操作性が悪いので、使う気がしません

ブックマーク(気になるページに印をつける機能)は簡単なので使いますが、何の印だったか分からなくなるのは、紙の普選に付箋を貼るのと同じです。自炊PDFの場合、アンダーラインもメモも検索もできないので、これくらいしか、重要なページを記録する方法がありません。

読み上げ機能(Text-to-Speech) 4点

意外と高性能なのがこの機能。オーディオブックが発売されいない電子書籍で、この機能が使えるようです。機械読み上げなのに、驚くほどスムーズです。リスニングが得意な方は、通勤時は読むのではなく、ヘッドホンで聞くのもありかもしれません。

Webブラウザ機能 1点

実験的機能(Experimental)として3G回線によるブラウザ機能がついていますが、表示スピード、表示能力共に、実用レベルには達していないと思います。

雑誌購読 2点

calibreというソフトを使って、雑誌や新聞のウェブ版をKindleで購読することができます。雑誌によって、無料と有料があります。

calibre-pic_convert_20110127084204.png

便利なソフトで表示したときの見た目も悪くないのですが、弱点が2つ。まず、雑誌閲覧の際に、記事から記事へと移動したり、読みたい記事を探す機能が弱く、動きが遅いです。もう1つは、記事データの転送です。Calibreの使い方は、まずPCに記事データをダウンロードし、それをKindle側に転送する形です。ここでKindle DXはWifiがなく、USB経由で転送しなくてはならず、これが面倒です。まめな方は気にならないかもしれませんが…。

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ここまで2回に渡って、約2か月使用した時点での感想を書いてみました。

ざっくりまとめると、Kindle DXを購入した当初の目的は果たしていて満足していますが、まだまだ過渡期の製品という印象が強いです。特に379ドルという価格を考えると、急がない人は次のバージョンを待つのもありだと思います。

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