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ネット実名とネット匿名のメリット・デメリット

2010年12月25日 04:52

日本人にとっての、ネット上での名乗り方が変化の時期にあるようです。

きっかけはFacebookでしょうか。世界で5億人以上のユーザーを持つFacebookは実名登録が主流で、これまでハンドルネームが主だったMixi/2ch文化の日本ネット社会は戸惑いながら接触を始めているように見えます。また、SNS以外にも、ツイッターやブログといったオープンなソーシャルメディアもあり、そこでの名乗り方も多様です。

ネット実名と匿名はそれぞれメリットとデメリットがあり、どちらかが絶対的に良いというものではないと思います。私自身も、ネット上でどこまで身元を明らかにするのが良いのかは、まだまだ試行錯誤の状態なので、一度整理してみました。

いろいろな軸がありえると思いますが、今回は本名と顔写真の公開有無によって4つに分類して考えてみます。

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①完全公開型(本名:公開、顔写真:公開)

元々、有名人・著名人はこのタイプで、本人の広告活動の一環として、ブログやツイッターを使ってきました。既存メディアを通さないことで、誤解なく自分を表現できること、直接ファンと交流できることがメリットなのでしょう。

最近のトレンドは、この完全公開型が一般の人にも広まってきたことです。MBAの日本人学生や卒業生は、このタイプでツイッターアカウントの登録をしていることも多いですし、ビジネスマン等にも多くなってきました。

完全公開型の最大のメリットは、自分の身元をオープンにしているので、リアル社会とウェブ社会を一体化して活動することができることです。リアル社会で知り合った人と関係を取り合う手段としても使えますし、逆に、ウェブ上で知り合った人と実際に合って関係を構築することもできます。また、初めて会う人が、事前に自分のブログやツイートを読んでくれていて、初対面から盛り上がれた、ということもありますね。

また、身元を公開しているので、ウェブ上でも相手からの信用を得やすく、良質な議論になりやすいのではないでしょうか(ここは仮説)。

一方のデメリットですが、一つは匿名と比較すると発言に制約が出ることがあります。例えば、政治や宗教等のデリケートな話題は、実名ではしたくない、ということもあるでしょう。これは特別過激なことや無責任な発言をすることを指しているのではなく、実名だとストレートなやりとりが難しいということです。公の場でこういう会話を避けるのと同じですね。

他にはプライバシーの問題があります。ネット上でのいざこざや、誹謗中傷といった問題が起こったときに、実名だと精神的、社会的な影響が大きいです。特に、世の中の流れとして、個人の情報を知るためにソーシャルメディアを検索するというのが、より一般的になってくるでしょうから、トラブルを避けたいというのは自然な感情だと思います。

②実名公開型(本名:公開、顔写真:非公開)

これは①完全公開型とかなり近く、異なるのは顔写真の有無のみです。

得られるメリット・デメリットも似ていますが、少なくとも道端や商談の場で「あれ?この人はひょっとして…」と思われなくて済む、というくらいでしょうか。あとは、そもそも一般人が顔写真を人に見せる必要性を感じていない人もいるでしょう。

③完全匿名型(本名:非公開、顔写真:非公開)

日本のウェブ社会は長年このタイプが主流となってきました。ウェブ上ではハンドルネームを使い、もちろん顔写真も非公開です。つまり、実社会上の個人と、ウェブ上の個人を切り離す方法です。

もちろん完全に切り離してしまう場合もあれば、オフ会等を行って、リアルの人間関係に発展させる場合もありますが、一般に対しては身元を明らかにしないのが基本です。

このタイプのメリットは、ウェブ社会でのトラブルが現実社会に波及しないことです(100%とは言えませんが)。この安心感によって、ウェブ上での自由な発言・行動が可能になっています。2chではハンドルネームも固定していないのが一般的なので、この傾向がさらに強くなります。

一方、リアル社会との連動性は低いです。インターネットによって、新しい人と知り合って、そこからリアルの人間関係を構築していくというようなダイナミクスは起こりにくい。

また、ハンドルネームだけだと、素性を明らかにしていないので、Credibility(いい日本語が思い浮かばず)は相対的に低くなります。

④イメージ型(本名:非公開、顔写真:公開)

「半匿名」と呼ぶ人もいるタイプで、私もここに含まれます。基本的に匿名なのですが、顔写真を出している以上、自分の匿名性を完全に守れるとは思っていません。学校名を出していることもあり、誰かが本気で調べれば本名や経歴にたどり着くのもそれほど難しくないでしょう。

それでもこの中途半端なタイプにしている理由は、主に二つです。

まず、顔写真を載せることで、Credibilityが出せること。特にツイッターでは限られた文字数での表現になるので、ニュアンスがうまく伝わらなかったり、時には誤解を生んだりしがちです。そこで、写真を載せると、なんとなく自分の雰囲気が伝わって、読み手にニュアンスが伝わりやすいのではないかと思っています(仮説)。

もう一つは、完全にはないにせよ、誰かが名前をグーグル検索することで、全ての発言や行動がずらっと並ぶことに、未だ抵抗が残っているからです。匿名とはいえ、責任を持って発言しているつもりですが、それでも言葉の一部が独り歩きしてしまったり、(たとえ私が建設的と思っていても)批判的発言を快く思わない人もいるでしょう。日本社会ではまだまだ個人を完全に独立した存在として認識せず、所属先などに迷惑をかけてしまうリスクがありそうなのも、気になるところです。

一方で、セルフ・ブランディングという言葉が広く語られ始めたように、個人が自立して活動するのが当たり前になってきつつある現代においては、実名型が持つメリットを十分に享受できないとも感じています。

まとめ

今後、日本のネット社会がどのような方向に進むのかは非常に興味深いです。個人的には、よりリアル社会と統合された形、つまり①②が増えるのではないかと思っています。生活・社会におけるネットの重要性が日々高まっているからです。

とはいえ、今のところは、メリット・デメリットを勘案した上で、自分が一番心地よい形を選べばよいのではないかと思っています。最後に比較表を載せておきます。参考になれば幸いです。

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