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ジャクリーン・ノヴォグラッツ氏と語る会

2010年05月02日 11:15

ビジネスの手法を用いて開発途上国の貧困問題の解決を図るベンチャーファンド「アキュメンファンド」の創始者兼代表ジャクリーン・ノヴォクラッツ氏が来日し、対話会を開くということで参加してきました。対話会は50人限定だったのですが、応募が400人超あったらしく、彼女の事業への関心の高さを感じました。
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アキュメンファンドの特徴は、貧困問題に対するアプローチとして、慈善活動と市場メカニズムをミックスしたアプローチをとっていることにあります。まず①世界中から寄付を集め、②寄付金を途上国で社会的な意義のあるビジネスに投資し、③得たリターンを別のビジネスに再投資します。投資対象は保険医療・水・住宅・エネルギー・農業分野のビジネスで、2009年末時点で36件、総額3770万ドルの投資案件があります。ベンチャービジネスも含みますが、最終的に100万人超にインパクトを与えることが一つの基準となっているようです。

つまり、慈善活動をインプットとし(①)、ビジネス的なアプローチで社会の変革を促進する(②)というスキームです。

ビジネス的とはいえ、このような投資は長期的な視点で見ていく必要があるため、彼女が「忍耐強い資本(Patient Capital)」と呼ぶ10~15年単位の長期投資を行います。また、社会的な意義があっても金銭的なリターンが少なくなる可能性があるため、それを受容するような資本が求められます。

きっと彼女は普通のビジネスとして成立するのであればマーケットに任せるように考えると思いますが(彼女はもともとチェースマンハッタン銀行で働き、スタンフォードでMBAを取得しています)、通常の資本市場ではこのような概念を受け入れるマネーを調達するのが難しいため、慈善と市場をミックスしたアプローチ取り入れたのでしょう。

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私はアキュメンファンドについてそれほど詳しい知識を持っていなかったので、慈善をインプットにして、ビジネスベースの投資(事業)を行うことにしっくりこないものを感じていたのですが、知れば知るほど彼女はそのあたりを十分に理解したうえで、微妙なバランスの上に成り立つ事業設計を行ってきたんだろうな、と思えてきました。いろいろ考えられさせられたし、勉強になった会でした。


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