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オンライン教育で16万人に講義した後、200人の教室に戻れるか? ~スタンフォード大学スラン教授が選んだ道

2012年01月27日 16:59

スタンフォード大学で人工知能に関して教鞭を取っているセバスチャン・スラン(Sebastian Thrun)教授が、スタンフォードを辞めて、オンライン教育機関Udacityを立ち上げることを発表しました。(元記事 Sebastian Thrun Resigns from Stanford to Launch Udacity)










[TEDに出演した際のスラン教授による自動操縦自動車に関する短いプレゼン]

彼がきっかけとなったと語るのは、昨秋行ったオンライン講義です。「人工知能入門」を無料で提供したところ、全世界から16万人が受講したそうです。その中には治安情勢の悪いアフガニスタンに住む人や、自国でシングルマザーとして忙しい日々を送っている人、つまり従来型の教育ではアクセスが許されなかった人達も含まれていました。また、行ったテストによると、スタンフォードの学生を上回る成績を残した人も少なからずいたとのこと。

その経験を経て、スラン教授はこう語ります。「自分がこれまで大学教授として教育で与えてきたインパクトを、このたった1日のオンライン教育が超えてしまった」「教育の力を知った今となっては、もう後戻りできない。これは麻薬みたいなもので、もはや従来の教室で200人の生徒を教える気にはなれない」。

彼は正真正銘の現役教授であり、授業の質はスタンフォードと同レベルであると言えます(議論等のやり取り面には違いがありますが、この点は後日)。にも関わらず、米国大学の学費が高騰する中、この授業は無料です。これと似た流れとして、先日MITもM.I.Txという名称で無料のオンラインコースを提供することを発表しました。

これらの動きは、テクノロジーの進化による大変革を迎えつつある米国の高等教育の未来を考える上で、いくつかの重要な問いを投げかけています。

大学の存在価値とは何なのか?学位の意味とは?大学は1人に年間400万円の学費を課すより、一人1授業100円を徴収すれば経営が成り立つのではないか?有名大学の評判や権威をオンライン教育で利用することの是非は?オンライン教育によって「破壊」される大学とそうでない大学があるか?あるとすればその差は何か?従来型教育とオンライン教育のメリット、デメリットは?2つは補完するのか、競合するのか?等々。

テクノロジーによる教育改革に関して、日本ではまだ一般的には電子教科書の導入是非程度の議論に留まっていますが、アメリカはこの点で熱気に溢れています。私もこの分野には非常に注目しており、各種カンファレンスに参加して起業家や教員の方々と意見交換をするなどしています。このブログでも今後、関係した記事を書いていく予定です。

※この分野に興味がある方で、情報交換させてもらえる方がいらっしゃれば、プロフィール欄のメールアドレスまでお気軽にご連絡ください。


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