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English for Thought ~英語力と思考レベルの関係について

2012年01月22日 02:14

最近、日本人留学生同士で話していて、ある一年生(入学後半年)からこんな感想がありました。「留学してから自分の思考レベルが低くなってることに、日本に一時帰国して日本語で会話していて気が付いた」。

私も思い当たる節があります。つまり、どこかで読んだ例えに従って、人間の頭脳をコンピュータに例えると、こういうことです。私たちの頭には有限のメモリ領域があって、そこで言語を処理しつつ、思考を行っています(正確に言うと処理するのはCPUですが)。英語が得意でない場合、このメモリ領域の多く、例えば8割を言語処理にとられてしまい、残りの2割しか思考に使うことができません。これは母国語である日本語で100%近くを思考に使えるのとは大違いです。また、思考した内容をアウトプットする際にも、細かいニュアンスを伝えることができないので、どうしても議論が大雑把になってしまいがちです。

memory.jpg

多くの純ドメ留学生は、本人が自覚しているかどうかは別として、この状態に陥いってしまうのではないでしょうか。そしてこれが続くと、いつの間にか思考レベルが低い状態が常態化してしまいます。はい、私も身に覚えがあります。

少し話が変わるのですが、こんな意見があります。「英語がそれほど上手くなくても、考え方がしっかりしていれば、国際的なビジネスの場でも通用する」。確かに一理ありますし、今さら英語がネイティブレベルになることがない純ドメMBA留学生にとっては、現実問題としてある程度、自分の英語力の不完全さと折り合いをつけなければいけないのも事実です。

しかし、この考え方には危険な落とし穴があって、それは「英語力のハンデ」と「思考能力」を切り離して考えているところです。最初に書いたように、英語力が不完全だと、商談や会議の場で母国語を使う時と同じ思考レベルを維持するのは至難の業です。なので不十分な英語力を安易に容認するのは、ナイーブすぎるように思えます。現実には、思考するために英語力が必要になるのです。(実際、そういう意見を発する方は、外国語環境で揉まれた経験が少ない方か、"データが語ってくれる"タイプの研究をされている方が多いような気がします)

では我々純ドメ日本人としてできる事には何があるでしょうか。私が思いつくのは、(1)愚直に英語力を鍛えてメモリ占有率を下げる、(2)事前準備を十分にして思考を効率化、(3)言語処理と思考のバランスを自分なりに制御する訓練をする、あたりです。(3)はもう少し具体的に言うと、英語での議論中に(数秒でも)少し間を置くことで、言語処理のメモリ占有レベルを一時的に下げて、一気に思考回路を回してから意見を発する等の工夫です。

留学して(頑張れば)得られる「英語力」には、そのような「思考力をなるべく落とさない自分なりの英語運用スタイル」も含まれているのだと、先の会話を通じて感じたというお話でした。


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