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高報酬がクリエイティビティを阻害する?

2011年12月23日 10:24



数あるTEDのスピーチのうちでも有名な、ダニエル・ピンクがモチベーションについて語るビデオ(リンク先日本語訳有)を、数日前にジムで走りながら改めて観ました。短く要約すると、こういう内容です。

様々な研究によると、「上手くできたら、報酬をたくさんあげるよ」という、ビジネスで基本となっているモチベーションを上げる方法が効果的である状況は、実は限られていることが分かっている。外的な(金銭的な)報酬というのは、人の視野を狭め、集中させる。なので、単純なルールと明確な答えがある場合には効果的だが、創造性を発揮することが求められるような仕事においては、効果がないどころか有害ですらある。

留学前に観た時にはなるほどねー、というくらいでしたが、今の方がしっくりきました。米国で、褒めて伸ばす、自発性を大事にする教育や、自由な社風で社員の創造性を最大化するよう努力する企業に触れてきたからだと思います。

米国にいるとテレビやラジオ、大統領演説でも「イノベーション」や「アントレプレナーシップ」といった言葉が出てきます。日本で同様の言葉を聞く機会は少ないので、米国人がいかにリスクを取って新しいものを生み出すことを大事にしているかが分かります。これには、国の歴史や文化的背景が関係していますが、それだけではありません。かつて製造業で後発の日本に追い上げられ、敗退し、追い詰められた米国経済が復活を託したのが、これらの概念だったことが大きいです。そして、それを実現する手段として、創造性を高める教育・企業文化を意識して作ってきたのだと思います。(その分、物事をきっちりこなすのは一般的に苦手)

   

かつての米国と同様に韓国・中国等に追い上げられる立場となった日本にとっても、「単純なルールと明確な答え」がない、より複雑で、豊かな発想が求められるビジネスで付加価値を高めていく以外に、現在の生活水準を維持していく手段はありません。そして、そのためには、ダニエル・ピンクが言うように、外的(金銭的)な報酬に頼らない、内発的なモチベーションを高めるような環境を考えて、整えていく必要があります。

しかし、(少なくともかつての)日本人には勤労の美徳があり、それにある意味甘えてきた多くの日本企業は、金銭的なインセンティブ体系すら整備を怠ってきたように思われます。それが二周遅れなのか、逆にアドバンテージになるのか今の私には分かりませんが、「モチベーションの源泉」という個人的な要素をどう扱うかが、企業の収益力に大きく影響する時代が来ているのだと感じています。

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