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グローバル・エコシステム。iモードの仇をコンビニで討つ?

2011年12月21日 05:07

最近、思うところあってiモードに関する本を2冊読み返してみました。

松永真理氏の『iモード事件』がマーケター的視点からiモード開発(秘?)話を紹介する内容で、夏野剛氏の『iモード・ストラテジー』が戦略・理論面に焦点を当てたものとなっています。一番右の『ア・ラ・iモード』は未読ですが、参考までにリンク貼りました。

    

iモードは紛れもなく、当時、世界の最先端をぶっちぎっていたサービスです。ハードウェアとサービスの高度な統合、ユーザ中心のデザイン思想、そして通信キャリア・端末メーカー・コンテンツプロバイダによるエコシステム。

まさに近年アップル(ジョブズ)が神のごとく褒め称えられてきて、ビジネススクールでも耳タコ的に出てくる概念の多くが、既にiモードによって成し遂げられていたことが分かります。そしてアップルがそれを徹底的に研究したことも。

しかしながら、NTTドコモによるiモードの世界展開は失敗に終わりました。車・家電・ゲーム以降で最も有力な日本発グローバルブランドになれる可能性があったと私は思っていますが、残念ながら現実にはならず、その座にはアップルがつくことになりました。

失敗の原因としていくつかの要素が挙げられていますが、業界構造の違いはその最たるものでした。通信キャリアが強く、キャリアが作ったエコシステムに端末メーカーやコンテンツプロバイダが乗っかる日本モデルとは異なり、海外では通信キャリアにそこまでの支配的な力はありません。海外展開で実績のないドコモにはそれを変えるような力は当然なく、かといってうまく適応することもできず、海外キャリアへの出資は巨額の赤字に変わりました。…無念。

時は変わって2011年。日本のコンビニエンスストアの海外進出が盛んに取り上げられるようになりました。元々が米国発で世界に店舗網を持つセブン-イレブンをはじめ、以前から海外進出に積極的で勢いのあるファミリーマート、それに続きローソンもインドネシアでの1万店舗化計画を打ち出すなど、飽和状態といわれる国内市場で限界を感じる大手コンビニが積極的に海外、特にアジア市場に成長を求めて進出しています。

ここでも成功の鍵の一つは、現地の業界構造とどう折り合いをつけるか、という点にあります。コンビニ本部、店舗、卸、メーカーの関係(エコシステム)は国によって異なります。コンビニ各社は、各国の商習慣や法律、そしてステークホルダーの力関係を理解し、自社のビジネスモデルの強みを消さないようにしつつも、現地に適応していく難しい舵取りを求められます。

それに成功すれば、iモードが成し遂げられなかったグローバルブランド化を、日本のコンビニが成し遂げられる日が来るのかもしれません。

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