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「アントレの為のデザイン思考」に関する雑感

2011年11月14日 16:00

1週間前に『Design thinking for entrepreneurial thought and action』という3日間の集中授業を受けてきました。デザイン思考や人間中心デザインについてはこれまでも書いてきましたので、今回は雑感をメモする感じで。ややコーポレートアントレ風味です。

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・アントレとの相性が良い

新しいビジネスを始める時は、ビジネスのタネ(Opportunity)を見つけてくるところからスタートする。その際にデザイン思考はゼロベースで、既存の概念や様々なバイアスから逃れて、タネを見つけるのを助けてくれる。また、そのタネを製品やサービスに昇華するための手助けをしてくれる方法論でもある。アントレプレナーにとって、伝統的なビジネススクールで主流であるファイナンスやマーケティング、組織論の知識が左腕(左脳)となってくれるのであれば、デザイン思考は右腕(右脳)になってくれる存在。

早い段階で行動を起こして、フィードバックをもらいながら、手段やゴールを調整していく作業もアントレ的。

・クリエイティブでない人が、クリエイティブなアウトプットを出すために

世の中には斬新なアイデアが次々と浮かぶタイプの人達がいる一方で、私のように(残念ながら)そうでない人もいる。後者のような人がデザイン思考を身に付けることで、天性の勘やひらめきだけに頼らずに、創造的な製品・サービスを追い求めることができる。確実に成功するわけではないが、少なくとも、大きな力になってくれるはず。

昔はアスリートも生れつきの能力だけに頼って競っていたのが、今は科学的なトレーニングや運動理論を活かして能力を高める時代になっている。クリエイティビティは例外だと言えるでしょうか?(そしてアントレプレナーシップも)

・大企業の継続的なイノベーションに向けて

一部のアイデアマン・ウーマンによる、天性の勘やひらめきに頼ったイノベーションは持続的でないのではないか?その人間が組織を離れたら、あるいはスランプに陥ったらアウト。大企業が継続的にイノベーションを起こすためには、そのためのプロセスが必要だ。(だからこそスティーブ・ジョブズも最後にアップル大学の創設に力を注いだのでしょう)

経営陣や上司が「何か新しいことを考えろ!」と号令をかけるだけでは無責任だし、「とにかく現場に出るのが大事」という竹槍特攻精神も未熟です。良いプロセスが良いアイデアの発見を保証するものではないが、せめて武器を与えるのがマネジメントというもの。

・人間(消費者・ユーザ)から離れないために

大企業で働いていると、本来目的とすべきターゲットから視線が逸れてしまう要因には事欠かない。社内事情、競合他社、マーケット構造云々。そんな中、人間中心デザインをベースとするデザイン思考は、自分を最も大事なターゲットに結び付けてくれる。

今回の授業でのワークショップ中にも、私は何度もそこから離れかけ、自分に言い聞かせて人間中心デザインに立ち戻った。頭で「理解する」だけでなく、トレーニングにより体(頭)に染みつかせる必要がある。

・新市場型破壊を起こすために

M.クリステンセン氏の破壊的イノベーション論でいう「無消費」、つまり従来は市場がなかったところに、市場を生み出す手段として有効である。マーケットリサーチが主導すると元々ある市場のセグメンテーションに従って行動してしまうが、人間中心でゼロベースで考えることで思考を既存市場から切り離すことができる。

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私が読んだ中で、はじめの一歩として良さそうな参考文献はこちら。左と中央は同じ本の英語版と日本語版です。私は英語Kindle版で読みましたが、春にIDEOを訪問した時に著者が「日本語版はオリジナルにさらにカラー写真を充実させた形になってる」とおっしゃってたので、日本語版も見てみたい気がします。

     

(参考)
読書メモ:『デザイン思考の仕事術』
創造性とデザイン思考 ~読書メモ『ハイ・コンセプト 「新しいこと」を考え出す人の時代』


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