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読書メモ:『教育x破壊的イノベーション 教育現場を抜本的に改革する』

2011年08月05日 13:15

最近、連続して紹介している破壊的イノベーション論のクレイトン・クリステンセン教授の著作(共著)をもう一つ。『教育x破壊的イノベーション 教育現場を抜本的に改革する』。



ビジネス分野を対象に確立された破壊的イノベーション論を用いて、アメリカの教育をどのように改革すべきかを論じた本です。対象はアメリカの公教育ですが、他の先進国はもちろん、開発途上国における教育の今後を考える上でも有益な視点がいくつも含まれています。

クリステンセン教授は、今後、教育界で二段階の破壊的な変化が起こる可能性が高いと予見しています。

第一段階では、生徒がコンピュータを使って自分のペース経路で学習を学べるようになる。現在、教室で行われている教育は一人の教師が多くの生徒を同じペース、同じやり方で教えるため、個々の生徒の特性に十分対応することが難しいが、それをコンピュータを使った学習により改善することができるというもの。

そして第二段階では、生徒が自分の特性に合ったやり方で学ぶようになる。現在は費用が高く、富裕層しか利用できない個別指導員(優れた家庭教師)の代りに、オンラインで他のユーザが生成した多様なコンテンツを使って、自分の為に個別化された学び方ができるようになるというものです。

※クリステンセン教授の見込みでは2019年までにアメリカの高校の全履修過程の約50%(!)がインターネット経由になる。

この本の原書『Disruptive Class』が出版されたのは2008年ですが、その後、実際に第二段階に相当するような動きがますます活発化しています。(高等教育や社会人向け教育が中心の紹介になっているのは、単に私の勉強不足からです。初等・中等教育の事例をご存知の方はぜひ教えてください)

その一つが、「オンライン教育の民主化」を掲げるUdemy。概要はこちらの記事で。ライブビデオで活発な’教室’を演出する仮想教育サイトUdemy–誰でも先生になれる



こちらが共同創業者Gagan Biyaniのインタビューです。



次にAcademic Earth。こちらは世界トップクラスの教授らの講義が聞けるというもの。

Watch it on Academic Earth


そして「Spreading Ideas」を掲げて、各界の第一人者のプレゼンテーションを配信するTED



iTunes Uには私も随分お世話になりました。

また、オンライン教育は開発途上国での教育を改善する上でも、強力なツールとなると私は思っています。多くの途上国で、教員の給与は教育支出の多くを占めています。また、優秀な教員の確保や、能力・モチベーション向上に十分な投資を確保するのも困難です。通信インフラ等の問題はありますが、良質なコンテンツを多くの生徒に低コストで配信できるオンライン教育は、現状の打開策となる可能性が大です。

こちらも高等教育向けになりますが、南アフリカの起業家にオンラインでビジネス教育を提供するBusiness Bridge Initiativeも興味深い取り組みです。

大学のプロジェクトで、インドNGOの貧困層向けビジネス教育のコンサルティングを行うことになったので、これを機に教育ビジネスについて深堀していこうと思っています。

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