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読書メモ:『イノベーションへの解』 ~コーポレート・アントレ的に必読

2011年07月27日 02:45

イノベーション論の名著であるクレイトン・クリステンセン教授の『イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき』の続編(※といっても2003年刊行)である、『イノベーションへの解―利益ある成長に向けて』です。共に有名な本で、私が大学で2つ受けたイノベーション論の授業でもベースとなっていました。




『~ジレンマ』は破壊的イノベーションを説明する理論をまとめた本なのですが、本作『~解』ではそれをベースに、破壊される側ではなく破壊する側になって、イノベーションを起こして競争に勝つための理論が中心です。つまり、破壊的イノベーション論の「実践編」と位置付けられています。

前作と同様、1ページ1ページが非常に濃い本なので、内容を網羅的に紹介することはできませんが、ビジネスに関わる全ての人に勧められるくらい質の高い本です。

この本は、すでに支配的な立場にいる大企業に挑戦するベンチャー企業にとっても、それに立ち向かう大企業側にとっても有益ですが、どちらかというと、これまで破壊され続けてきた大企業はどう対応すれば良いのか?という視点が強いです。

なので、大企業のイノベーション・新規事業開発や、コーポレート・アントレプレナーシップに興味のある方は必読と言ってよさそうです。例えば、以下のような問いに興味があれば、即買いして損はないと思います。

・破壊的イノベーションを起こすための組織の能力は、「資源」「プロセス」「価値基準」の3つに分解する。それぞれについて、大企業が既存事業で利益を挙げるのとは、求められるものは異なるか?異なっている場合、どのような策を取る必要があるか?

・大企業で既存組織とは切り離した別組織を作る必要があるのは、どういう場合か?

・大企業の新規事業(破壊的イノベーション)にとって望ましい資金は、「早く利益を挙げるのを求めるが、売上規模拡大はじっくり待ってくれる資金」か、「早く売上規模拡大を求めるが、黒字化を急がない資金」のどちらか?

・「コア・コンピテンスへの集中」「ROA最大化」の考え方は、イノベーションにどのような影響を与えるか?促進か、阻害か?

・破壊的な新商品・サービスは、既存の流通チャネルを活かして販売すべきか?新しい販路を開拓すべきか?

・イノベーションに関して、経営者と中間管理職はそれぞれどのような役割を果たすか?

示されている方法論は大企業にとって「理解するのはともかく、実行のハードルは高い」ものが多いです。この本は日本の大企業の経営者や管理職にもかなり広く読まれているはずですが、どれくらい実践されているのでしょうか。また欧米の企業はどうなのでしょうか。面白い実例があれば、教えてもらえると嬉しいです。

なお、この2冊のさらに続編がこちらです。今度はこの理論を使って未来を予測してみる、というのがテーマです。タイトルがカッコいい。



また、この破壊的イノベーション論を教育分野に適用した本も出版されていて、秋に教育分野のコンサルプロジェクトが控えていることもあり、こちらも読み始めました。まだ最初の部分ですが、なかなか興味深い内容。読み終わったらメモをアップします。



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