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磁石とカーテン

2010年05月24日 20:57

インド10.3万人(+9.2%)
中国9.8万人(+21%)
韓国7.5万人(+9%)
日本2.9万人(-14%) 
※出典:Open Doors 2009, IIE

さて、何の数字でしょうか?

答えは(ちょっと古いですが)2008年9月時点でのアメリカの大学の国別留学生の人数と、前年比増減です。

インパクトのある数字だと思いませんか?

まず、やはりインド・中国からの留学生の絶対数の多さが桁違いの人口を、そして高い伸び率が猛烈な勢いで伸びているより良い高等教育へのニーズを表しています。そして、韓国。人口が日本の半分くらいの韓国が、留学生数では日本の2.5倍以上、伸び率ではインドと同レベルです。

それに対して日本。ある意味、これら3カ国よりも衝撃的な数字です。留学生数が前年比-14%と唯一大幅に減らしていて、絶対数では大きく水をあけられています。そもそも日本は2003-2004年度をピークとして、年々留学生を減らしています。インド・中国・韓国、もっと言うなら世界と明らかに異なるトレンドです。先週末、MBA友の会主催のGood Luck Party(壮行会)でマッキンゼー日本支社長エアン・ショー氏がスピーチをされましたが、やはりインド・中国の勢いについて最初に触れられていました。現役のMBA在校生が危機感を抱いている日経ビジネス5/17号にも日米の結びつきが弱くなっているという視点で、同様に各国の留学生数の動向を示すグラフが出ています。

先日、あるMBA予備校の経営者の方に伺ったところ、今年の日本人のMBAトップスクール合格者も前年比で少なくなりそうだということでした。受験者数自体の減少傾向に歯止めがかかっていないということ。受験者が多ければいいというわけではありませんしが、やはり目指す人数が少なければそこでの競争も、その競争のレベルもなかなか上がりにくいことは容易に想像できます。

エアン・ショー氏は、これからMBAに留学する人へのメッセージとして、「外の世界に目を向ける」「世界標準のビジネススキルを身につける」「日本を活性化する」を挙げられました。逆に言えば、これを身につけるために有効な手段(の一つ)であるMBA留学をする人が日本では減少しているということです。

なぜこんな状態になってしまったのでしょうか?

若者の海外志向が弱くなっている、日本ではMBAの評価がそれほど高くないので投資対効果が低い、不況で高額の学費を用意するのが難しい、留学先の多様化等等いくつかの理由が語られます。

しかし、私にはこれは若者だけの問題ではなく、お金の問題だけでもないように思えます。日本全体を覆う内向き志向、それも東京に巨大な磁石があるかのような強い引力に囚われ、日本列島の外側に分厚いカーテンがかかっているかのような世界の動向への無関心が広がる。世界と共に栄えていくことが必須条件である日本にとって危機的な状況と感じているのは私だけではないはずです。

もちろん私自身も例外と言うつもりはありません。まずは自分の意識を変えて、行動を変えていくところからスタートし、その上で周囲を変えていくために何ができるか、しっかり考えていきたいと思います。


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