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読書メモ:『Buying Your Own Business』 ~スモールビジネスを買って一国一城に主に

2012年01月29日 16:44

「Buying Small Business」という授業の事前リーディングとなっていた本。講師が「3時間で読めるから授業の前に読んできて」とアナウンスしたのに従って読んだところ、だいたい授業の内容が予想がついて、私の求める内容とギャップがあるのが分かりましたので、結局、受講をキャンセルしました。後述しますが、私の主な関心はスモールビジネスではなくスタートアップ企業の買収だったので、ややズレてました。



この本の対象は年間売上3億円~50億円程度のスモールビジネスを買収して経営しようと考えている人が対象です(ちなみに日本のコンビニ1店舗あたり年間売上は平均で約2億円)。地元の小売業や配送業、小さなメーカー等をイメージすれば良いと思います。これらの企業では財務諸表すらきちんとしてないことも多く、往々にしてオーナーの個人商店の延長であるような運営なので、上場企業の買収とは違った注意点がいくつもあります。そのあたりを、著者の豊富な経験を基に、実務的にざっくり把握できるのが本書の利点です。高尚な理論みたいなものが出てこないかわりに、ざっくりとした相場観が語られています(この業種なら年間売り上げのXパーセントが買収金額の目安、みたいな)。MBAで経営を専門に学んだりしていないような人が想定されている読者層のようで、難しい話はあまり出てきません。

この本は当然、米国での事業を前提として書かれているので、日本とはスモールビジネスを売買する市場の規模や構造が異なる可能性はあります。しかし、本書で取り扱っているのは普遍的な内容が多いので、日本で買収を考えている方にも8割方通用すると思います。

ところで、本書のタイトルとなっているスモールビジネス(Small Business)というのは、米国ではスタートアップ(Startup Company)とは異なったニュアンスを持っています。「世界を変える」というような、日本人だとちょっと歯が浮きそうな高い目標を掲げて野心的な拡大とキャピタルゲイン狙う企業は、一般的にスタートアップと呼ばれます。一方、自分で独立して経営する点では同じでも、それほど拡大志向を持たない場合は、スモールビジネスと呼ばれます。日本ではこの2つを区別せずに、例えば「(青年)実業家」などと言って一括りにして語ってしまうことが多いように思えますが、米国では別物として認識するのが一般的です。

※「ベンチャー企業」は和製英語なので、英語で話すときは注意です。普通はStartupを使えばOK。

そのスモールビジネス経営者となる方法として、起業もあれば、既存ビジネスの買収もあります。独立志向な人の割合が多いアメリカですから、誰かに雇われずに働くというのは、人生の魅力的な選択肢の一つとなっており、大企業の大型レイオフが日常茶飯事となった今、失業後の道として、このような道を選択する人は少なくありません。バブソンの同級生でも、将来はベンチャーではなく、スモールビジネスを立ち上げたいと話す人もいます。

とはいえ、スモールビジネスを始める準備だけを純粋に目的にするのであれば、フルタイムMBAは費用がかかり過ぎる上にオーバースペックに思えます。留学生であればなおさらですので、そういった方は、相当お金に余裕があるのでなければ、働きながら学べる日本国内のMBAや経営コースを考えられた方が良さそうです。

一方、賛否が分かれる、スタートアップ起業志望者がMBA留学する是非ですが、えー、これは書きだすと長くなるのでまた今度にします(笑)
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