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読書メモ:『Imagining India』 ~インド社会経済全般を著名企業家の視点で

2011年12月28日 13:03

インドを代表するIT企業インフォシスの会長ナンダン・ニレカニによる本です。



内容は彼の過去やビジネスによるものではなく、インドの社会・経済について、政治、文化、人口、教育、医療、インフラ、市場、IT等について、包括的に分析と提言を行うというものです。なのでインドについて理解するにはもってこいなのですが、それぞれの分野について、イギリス統治時代~独立直後~70-80年代~90年代以降と丹念に経緯を含めて記述されていて、結果ペーパーバックで500ページ超という結構な長さになっています。

私は正直もう少しコンパクトにキャッチアップしたかったので、今回は軽く流し読みすることにして、今後、必要に応じて該当する章を読み直すことにしました。著者は起業家で後に大企業の経営者となった人なので、ビジネスパーソンとして自分に近い視点でインドの社会経済を俯瞰することができて、良書だと思います。

また、著者の中国への対抗意識の強さも印象的でした。著者の目に移る世界は、超大国アメリカ、成熟し力を失う過程にある欧州、過去に発展の好機を逃した反面教師のラテンアメリカ諸国、先輩新興国のアジア諸国、そして自らと同じ巨大新興国だが先を走る中国、といった感じです(日本の存在感全くなし。インドIT企業へのアウトソーシング発注先でもないから尚更)。最後の中国に対してはライバル意識が強く、何度も比較が出てきます。そして対立軸の中心には、少なくともここまで効率的に経済を推進してきた社会主義国家中国と、非効率にあえぎつつも民主国家であるインドというものです。私は、このあたりの意識がインド一般でどの程度あるのか、興味があります。何となく中国側(特に民間人)としてはそこまでインドに意識はないような気がしますが。

ところでこのナンダン・ニレカニは、トーマス・フリードマンによるグローバリゼーションの代表的著作『フラット化する世界』のタイトルのきっかけとなった「競技場(=世界)は均されている(=フラット)」の言葉を発した張本人です。こちらの本もまだの方はぜひ。

  


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