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読書メモ:『最前線のリーダーシップ』 ~リーダーの本ではなくリーダーシップの本

2011年11月23日 12:42

かなりの良書でした。自信を持ってお薦めです。

『最前線のリーダーシップ』(ロナルド・A・ハイフェッツ、マーティ・リンスキー著)
  

仕事のこと、家庭のこと、国家のこと、地域社会のこと、様々な場面で毎日のように人にはリーダーシップを発揮する機会がある。「重要な疑問を提起し、より高い価値観に訴え、未解決の問題を表面化させ」、良いと信じる方向への変化をもたらすための行動を起こす機会がある。成功すれば、周囲の人たちに幸福をもたらし、自分の人生にも意味を与えられる経験となる。しかし、そういうリーダーシップは本質的に危険な仕事であり、周囲の抵抗により自分が不利益を被るリスクを背負った行動である、というのが著者の立場です。

その上で、「①なぜ、どのようにリーダーシップは危険なのか」「②それらの危険にどう対応すればよいのか」「③困難な状況の中で心の活力を保つにはどうすればよいか」という3つのテーマについて、心に響く具体例を豊富に交えながら論じ、リーダーシップを取ろうとする人達のサポートをするために書かれた本です。

これだけ書いてしまうと、書店の自己啓発本コーナーに並ぶ幾多の本と同じように聞こえてしまうかもしれませんが、洞察の鋭さ、論理性、そして人間は本質的に弱いという認識に立った温かく現実的なアプローチなど、明らかに違うレベルにある本です。それでいて文章は難しくなく、実際の行動に活かせるように書かれています。

私も元々、多くの人の感情に配慮して、政治的・戦略的に行動するというのは、あまり得意な方ではありません。それよりも「あるべき姿(と自分が考えるもの)」に向かって一直線に走るタイプで、法人顧客向けの仕事なのに「武闘派w」などという呼ばれ方をしたことも随分前にありました(苦笑)。

そんな私も、よりアウトプットを出せる動き方をする上司や同僚に恵まれて少しずつ学び、MBAでも多様なメンバーをリードする役割を意識して買って出たりして、試行錯誤しながらリーダーシップ(力)を高めるよう努力しています。そんな中で読んだ本ですので、日頃感じていることが言語化され、さらに一歩も二歩も先まで見通してアドバイスを貰っている気分でした。

ところで、この本は「リーダーシップ」の本であって、「リーダー」のための本ではありません。本の中でもリーダーという言葉はほとんど出てきません。それは、リーダーシップは規模の大小あれ、ほとんどの人が日々発揮できる行為だという考え方からです。人を率いているからリーダーシップというわけではない、というのはまさにその通りだと思います。人を率いていてもリスクを取って何かを変えなければ、リーダーシップではないのです。そういう風に考えると、良かれ悪しかれ、いろんな人の顔が浮かんで来たりしますね。

※日本語版の翻訳チームには知人が数名。これも素晴らしいリーダーシップ。


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