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従来型の2年制MBAは衰退する?

2011年09月11日 13:04

MBA2年目がスタートして1週間ほど経ちました。夏は各地でインターンなどをしていたクラスメイト達が久々に集まって、「夏はどうだった?」が挨拶です。一方、他校の1年制MBAプログラムの友人は卒業してそれぞれ次のステップに進んでいきました。

1年制と2年制。どちらが良いのでしょうか?一つ言えるのは、2年制プログラムに通う私が現時点で、2年通えるのは有難いと思う一方である種の贅沢かもしれないな、と感じていることです。(口述しますが、私にとっては価値のある「贅沢」です)

元々、MBAは2年制がメインで、今でもその中心である米国では2年制が主流です。しかし、欧州のMBAは1年制が多く、米国でも1年制や夜間プログラムの拡充が進んでいます。2年間のプログラムは、経済的負担が大きい上に、ビジネスの現場から離れる期間が長すぎるという批判があり、より安価で柔軟に組み合わせられて「Just in Time」なビジネス教育が個人からも企業からも求められるようになってきています

その一例が、スティーブ・ジョブズが最近引退したアップルです。カリスマ経営者が去った後を担う人材を育てるために、イェール大学MBAの元部長(Dean)を迎え入れて、「アップル大学」を設立しています。今後はそこでアップル流に味付けされたビジネス教育が行われることになっています。

他の企業でも、より複雑でスピードアップするビジネスに対応できる人材を育てる必要性と、自社にフィットした教育内容を両立するために、ビジネススクールで使われているケーススタディやフレームワークを素材として、自社流にテーラーメードした研修プログラムを構築していく動きが広まりそうです。

photo (3)

では、従来型の2年制MBAは衰退に向かうのでしょうか?

私は以前の記事(なぜ派遣留学生は辞めるのか? ~「破壊的」自己革新@MBA)で「破壊的」自己革新と「持続的」自己革新というLilacさんの言葉を紹介しています。その言葉を使うと、「持続的」自己革新が目的であれば、1年制で十分であるように思います(夜間プログラムなら2年)。別の表現をすると、ファイナンスやマーケティング、戦略論、オペレーションの基礎知識といった、ハードスキルを身に付けることを目的にしている場合です。そして、多くの企業が人材育成のためのビジネス教育として求めているのはこれです。

一方で、2年制プログラムだからこそ、と感じられる部分もあります。それは「破壊的」自己革新に属する部分で、MBA課程ではリーダーシップやアントレプレナーシップ(の一部)などの分野、また、授業以外でのコミュニケーションやチームワークで培われるところです。これらにじっくり取り組むのは、どうしても詰込み型になる1年制プログラムや、現業と同時並行で時間的・精神的余裕のなくなりがちな夜間プログラムでは難しいように思えます。

変わる・進化するには、そのための活動をする時間が必要で、考える時間も必要です。さらに人は変わろうしても変われない存在で、考え方を本当に変えるには結構長い時間がかかると(個人的経験も踏まえて)思います。そういう目的を達成するには、2年制MBAが適していると感じます。

2年目のプログラムがスタートし、私はハードスキル以外の部分で成長の機会が豊富に与えられていると感じています。そういう意味で、私にとっては2年制は価値のある選択になりそうです。もちろん、これは機会費用との見合いですが。

ということで、フルコース・フレンチ型の2年制MBAは今後も有り続けるでしょうが相対的な比率は低下し、定食ランチ型の1年制MBAや夜間MBA、中食(デパ地下惣菜)型の企業内ビジネス教育、ファストフード型のインターネットビジネス教育が増えていくのでしょう。そして、一部で指摘されている通り、そういった多様な提供方法に対応した素材(ビジネスケース等)を作るプロセスに、ビジネスチャンスがあるのだと思います。


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