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失敗学(アントレ編)

2010年08月26日 13:50

勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし』とはよく言ったもので、失敗から学べることはとても多いと思います。

また、アメリカのいいところは、前向きな失敗ならそこから学んで成長しているだろう、と周囲がポジティブに捉えてくれるところだと聞きます。(本当なのかな?)

ということで、今回は失敗に関連した本・映画を紹介します。

まず、板倉雄一郎氏の『社長失格』を挙げないわけにはいきません。ずいぶん前のことですが、私は一度手に取って読み始めた後、まるで自分が板倉氏本人になったかのような感覚で最後まで読み切った思い出の本です。学生ベンチャーの立ち上げから、時流に乗ってビル・ゲイツが買収のために面会に来るまで上り詰め、そして一気に坂道を転げ落ちる。とても正直でリアルな描写が印象的でした。舞台となった会社「ハイパーネット」には、その後iモードの生みの親と呼ばれることになる夏野剛氏も副社長として在籍していました。



実は最近、板倉氏とtwitterで以下のようなやりとりがありました。

@yuichiroitakura 失敗してもやり直せる社会が必要だ」なんて議論があるけれど、そんなの社会の問題じゃなくて失敗した個人の問題。失敗した個人もまた社会を構成する部分。
 ↓
@back_slang 1度の起業が成功しなかったことで前線復帰が困難な世の中だと萎縮して挑戦する人が増えないのでは?
 ↓
@yuichiroitakura その通り。だからこそ僕は失敗しても立ち直れる具体例を示し続けたい。失敗した人間には失敗そのものの責任と同時にリトライできることを示す責任があると思う。


自己破産後、執筆活動やコンサルタントとして活躍されている板倉氏ならではの力のある言葉です。ただ、やはり個人的には、日本は制度面・文化面で起業して失敗した人に対するセーフティネットをもう少ししっかり構築すべきだと思います。そうしないとリスクを取った行動が減り、イノベーションが起こりづらくなるからです。個人が一から起業するにはとにかくハードルが高い。そのあたりはLilacさんのブログ記事『どんだけマッチョじゃないと起業できないんだ、日本は。』に強く同意です。

次は『Startup.com』。ドキュメンタリー映画です。


こちらは15歳の頃からの友人2人が立ち上げたGovworks.comという行政サービスのネット化を担うベンチャーの話です。事業を開始して間もなくマスコミにも大きく取り上げられ、CEOは一躍時の人になるが、ネットバブルの終焉と共に…というストーリーです。役者の演技ではなく、カメラが本物のベンチャーの様子をリアルタイムで捉えています。かなりシリアスなシーンでもカメラ取材を許していることも驚きです。



バブソン大学の夏休みの課題の一つがこの映画を観て、組織の観点から用意された設問について考えてくるというものでした。日本語訳がないのですが、英語でもOKな人はどうぞ。(ドキュメンタリーなので音の悪い電話のシーンやスラングも多く、私にとっては英語の聞き取りという面で大変でした…)

結局のところ、新しいチャレンジというのはそんなに簡単に上手くはいかないし、事前に計画してもその通り進まないことの方が普通なので、新興企業は致命的なダメージを受けないようにトライ&エラーを繰り返して成長のきっかけを掴むしかないよね、というのがご存知ユニクロのファーストリテイリング柳井会長の『一勝九敗』。



本を読むと、常に前のめりに新しい可能性を模索し、失敗を恐れずにチャレンジしつつも、一方で冷静なリスクマネジメントは欠かさず、撤退の判断は素早く行う、そんな柳井会長の情熱とクールさの同居が今日のユニクロを作ったのだということがひしひしと感じられました。

私たちはつい華やかなサクセスストーリーや新しい成功モデルに気をとられがちですが、せっかく先達が貴重な失敗談を残してくれているのですから、そこからしっかり学びたいものです。何事も先達はあらまほしきもので、Standing on the shoulders of giantsで、賢者は歴史に学ぶ、です。


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